私は高校3年生の時、大学進学を機に大阪に出てきました。その際、第一住建グループで住まいを見つけることができました。当初、建築学科に在籍し、就職活動では建築技術職を目指していました。しかし、新型コロナウイルスの影響で約3か月間、選考が停止していました。この期間に「本当に自分がやりたいことは何だろう？」と深く考える時間ができました。その際、以前お部屋探しを手伝ってくださった担当者の女性を思い出しました。彼女がバリバリと働く姿は非常にかっこよく、不安な気持ちで大阪に来た私に素晴らしいアドバイスをくださったことが大変心強く感じられました。この経験を思い出し、すぐに母に連絡して「あの時の会社はどこだった？」と尋ね、その会社に応募することを決意しました。結果として、自分が住まいを見つけた第一住建グループに就職することになりました。

私は現在、空間デザイン部に所属しており、新築の建築設計ではなく、既存建物に付加価値を加えてどのようにバリューアップするかを考えています。主に1Rや1Kなどの賃貸物件のリノベーションを担当し、最近ではコワーキング施設などの大規模な改修プランにも関わっています。賃貸物件の1階の部屋は外からの視線が気になるため敬遠されがちですが、改修案として外からの視線を遮りつつ、風や光を通すことができるルーバーを室内に設置するプランを提案しました。コワーキング施設では、利用者から「電話やオンライン会議が周囲の目を気にして行いにくい」という意見を受けて、音を遮断できる個室「リモートブース」の設置を計画しました。私は入社後2年間、賃貸仲介の営業部署に所属していたので、営業として実際のお客さまの意見を伺った経験が、現在、賃貸物件を抱えるオーナーさまへの提案に非常に役立っています。

もともと建築学科を卒業していることもあり、リノベーションや建築には興味がありましたが、実際に業務に関わることで、リノベーションには多くの可能性があることを実感しています。何事も予算をかければ良いものはできますが、依頼主からいただいた予算内で新しいものを提供できるかという点にいつも難しさを感じます。しかし、当社のコアバリューの一つである顧客目線に「お客様のことをお客様以上に理解し、期待を超える役割を果たさなければならない」という理念があり、その理念を実践することで依頼主さまの期待を超えるものができたときには、大きなやりがいを感じています。

建築学科で学んで知識は身についていましたが、実際に業務に携わることで、リノベーションには多くの可能性があることを実感しています。リノベーションには絶対的な正解がないため難しい面もありますが、その分だけ挑戦のしがいがあります。これからも経験を積みながら、さまざまな挑戦をしていきたいと考えています。

学生時代は、学部の課題が多くてそれに追われてはいましたが、適度に遊びつつといったところもありました。社会人になると、それは仕事なので、時間の使い方が結構変わったと思います。きちんと計画的を立てて、やることを終わらせて、オンとオフをしっかり切り替えることができるようになったと思います。

本社のD-ラウンジという休憩室が好きです。ソファーや座敷があり、布団も置いてあるため、休憩時間には社員が皆リラックスしています。気兼ねなく利用できるこの空間は、オンとオフの切り替えができ、休むときはしっかり休んで、仕事に戻る際には「頑張ろう」と思える場となっており、大変ありがたい存在です。会社の雰囲気は賑やかでありながら、プライベートな話も上司や同期と気軽にできるほど仲が良く、相談もしやすいです。一緒に働く方々が優しくて楽しいので、仕事を頑張れる理由の一つにもなっています。また、社員の皆さんが仕事に対してやる気を持って取り組んでいる姿に感化されることも多いです。楽しそうに仕事をしている姿を見ると、大変なこともありますが、私もチャレンジしたいという気持ちが湧いてきます。不動産業界と聞くと、ガツガツと数字を追い、社内でも競争が激しいイメージがありました。しかし、第一住建グループでは全く違います。例えば、新入社員の成績が低かったとしても、先輩社員が補ってフォローしてくださり、チーム全体で底上げしていく風土があります。